新聞等でも盛んに取り上げられていますが、世の中は少子高齢化が進み、介護・育児等、各家庭の中だけでは解決できない問題になっています。社会全体で支えあうシステムができつつありますが、システム以上に大切なのは、互いに思いやりあう人間関係の構築です。

当こども園の教育・保育目標の一つに「思いやりのある子ども」というのがあります。自分を優先するのではなく、相手がこうして欲しいと思っていることに気づき、配慮した行動ができるようになること。そのために大切なのは、自分が愛されてているという実感をたくさん味わうことです。「あの時、かけてもらった言葉で気持ちが楽になった」「抱きしめてもらってうれしかった」などの記憶は、生涯残ります。そして将来苦難の時、乗り越えるための原動力になっています。また、してもらってうれしかった記憶が、他人にもしてあげたいという感情を呼び起こすのです。"優しさの連鎖"を当こども園から発信できるように、子ども達だけでなく、保護者へ、地域へと広がっていくことが住みよい社会づくりにつながり、最終的に子ども達の幸せを保障することになるのだと信じて、日々最善を尽くして参りますので、保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

瀬戸こども園　園長　高橋　由美子